悔い改めて、聖霊を受けよ(聖霊3) 使徒言行録2:22〜42 

2012.5.27の説教断片

 さて本日は、ペンテコステの日に聖霊を受け、新しく変えられたペトロの説教を学んでいます。 紀元後30年代の、新約聖書中、最も古い説教と言われています。

 イエスの十字架からまだ50日しか経っていません。ペトロは、イエスが逮捕された時はひどく怯え、 師を見捨てて逃げました。十字架でイエスが死なれた時、3年間師と共に歩んできたこれまでのことが終わり、 徒労に終わったと思いました。…しかし聖霊が下ると、ペトロは大きく変えられました。 まるでペトロ自身が一度死に、その絶望の底から復活したようでした。ペトロは力に満ち、大胆な、驚くべき内容の説教をしました。

 ローマ人にとって、イエスは十字架につけられて殺された、恥ずべき、「犯罪者」でした。 ユダヤ人にとって、十字架につけられて殺された者は「神に呪われた者(申命記21:22)でした。 その「犯罪者」、「神に呪われた者」を…ペトロは「救い主」と呼んだのです。ペトロは声を張り上げて語ります。 イエス・キリストは、本当は神から遣わされた者であり、だからこそ力あるしるしをなされた方である。 旧約聖書(詩編)の預言どおり、神の右の座にあげられた方である。この方こそ、イエス・キリストこそ「神の一人子」であると。

 ペトロの説教を聞いた人々は「神を冒涜するもの」だと怒ったり、非難したりすることなく、 「大いに心を打たれた」とあります(37)。自分たちが知らずに十字架にかけたイエスが、神の子キリストであり、 救い主であることを知らされ、…彼らは槍で心臓を突き刺されたような強いショックを受けたのです。 「大いに心を打たれた」のです。

 そしてペトロの言葉を聞いて、3千人もの人々が洗礼を受けました(41)。 ペンテコステの日にこのような大きな奇跡が起こったのです。私たちも大いなる奇跡を待ち望みましょう。(山本修一師)


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