2014.8.3の説教断片
わたしにしるしを見せてください(祈りの4) 士師記 6章1-18節
ギデオンの時代は、イスラエル人はカナンに定着し、土着の宗教・伝統に心奪われ、真の神から離れるようになりました。 外敵ミディアン人が収穫物を略奪しに、押し寄せてくると、主に助けを呼び求めました。ここで立てられたのが士師キデオンでした。
ギデオンの召命には、いくつかの特徴を見ることができます。第一に、ギデオンは高い問題意識を持っていました。 イスラエル人の不信仰、そんな状況に至る原因についてもよく知っていました(13)。私たちも自らの信仰のことだけでなく、神のご計画、教会のあり方、 霊性の状況などについて、日々、主に問い続けていくことが重要なのです。第二は、ギデオンは主の召しが本当かどうか、 何度も「しるし」と「答え」を求めました。主から示されたいくつかの小さなしるしが、ギデオンの信仰を大きく強く成長させ、揺るがぬものにしていったのです。
実は、多くの牧会者は、神にしるしを求める祈りについて警戒しています。しるしを求める祈りは、ともすれば神を試す祈りになる可能性があるからです。 しかし私たちも、人生の困難に遭遇したとき、徹底的にしるしを求める祈りにチャレンジしてみましょう。その際には、良きにつけ悪しきにつけ、 その結果をしるしとして受けとめる信仰も必要なのです。
第三に、ギデオンの召命には、たびたび「主は…言われた」という言葉が入っています。6章だけでも4回(14、16、23、25)、 それだけねんごろに主はギデオンに語られたのです。他の士師にはそんな記事はありません。 私たちも、絶えず語られる主の言葉に耳を澄ますことが求められていないでしょうか。(山本修一師)
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